つぶやき

壁に向かってつぶやき続ける狂人の記録

No.446

コインランドリーの話②
岡田に連絡と取ると、近くの喫茶店で一度会おうということになる。
約束通り喫茶店に行くとお礼は言ってくれるものの、なんだかんだとごまかしてなかなか本を受け取ろうとしない岡田。
お礼代わりに……と昼食をごちそうになり、そのまま近所のちょっとした店をぶらつくなどする。
夕方頃になりもうそろそろお開きに……という時間で頑張って本を返そうとすると、岡田が、実はわざと忘れたと言う。
「あなたと話してみたかったから。これを受け取ってしまうとまた話せなくなる気がするから、しばらくあなたが持っていてほしい」
それと……と言った後彼は少し口ごもる。
しばしの沈黙の後、「よければまたこんな風に一緒に時間を過ごしたい」

みたいな話

小ネタ